問34問35問364446対人事故で、賠償金額が２，０００万円の場合、保険金の支払額はどうなりますか？また、賠償金額が1億５００万円の場合はどうなりますか？「賠償金額が２，０００万円の場合」 ２，０００万円−１，０００円＝１，９９９万９千円＜1億円（限度額） １，９９９万９千円は限度額の範囲内ですから支払保険金は１，９９９万９千円となります。「賠償金額が１億５００万円の場合」 １億５００万円−１，０００円＝１億４９９万９千円＞１億円（限度額） 賠償金額から免責金額を差し引いた金額が限度額の１億円を超えるときは、限度額１億円が支払保険金となります。フットサルの練習中に続けて２度ガラスを割った場合でも保険金は支払われますか？ 同日同一場所の事故であってもそれぞれの行為は独立しており、事故としては２回と考えます。 したがって、それぞれの損害額から免責金額（１，０００円）を控除したものが保険金として支払われます。 子ども会の８月行事として、１泊２日で市外のキャンプ場に役員５名と子ども会員３５名で出かけました。予定していたプログラムで、全員で川に入って魚つかみをしていたところ、小学校１年生のＡ君が誤って滑って岩に頭をぶつけ下半身不随の重症を負いました。 病院での手術・治療が１年続きましたが完治せず、後遺障害が残り、下半身不随の車椅子生活になりました。 Ａ君の両親は、Ａ君の事故及び障害に際しての損害賠償及び慰謝料として５，０００万円を役員５名に請求しました。 この場合、保険金は支払われるのでしょうか？ この事例について、役員は通常の注意義務を果たしており、役員の法律上の賠償責任が発生しないため、保険金は支払われません。子ども会の活動は任意性が高く、学校などと比べ監督責任の度合いが低く、このケースでは、Ａ君の過失が事故原因と判断されます。 なお、この事例の文面だけでは判別できませんが、入ることが禁止されている川などや、Ａ君に身体的障害があった場合には、監督責任が発生する場合もあり、過失割合により賠償金が支払われます。また、裁判等により、役員に監督責任が発生した場合には、争訟費用等を含め、賠償金（判決額）が支払われます（ただし、限度額の範囲内）。 ＊傷害見舞金、後遺障がい見舞金、手術見舞金は該当します。
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